とある京都の大学生

とある京都の理系大学生のブログ

情報系M1の就活記録

最近、就活を終えました。僕は割と就活(序盤は)頑張っていた方だったので、後輩たちのために記録を一応残しておこうと思います。

私は誰か

  • 堕落した旧帝大情報系院生(GPAは2.*)
  • 理系っぽい、情報っぽい仕事がしたかった
  • サークル未所属
  • ガクチカなし

反省点まとめ

先に自身の反省点を述べておくと、

  • 業界を最初から絞りすぎた(愚行その1)
  • もう少し就活に割く時間にメリハリをつけるべきだった(もっと研究に時間を割くべきだった)
  • 自己分析を馬鹿にせずに、しっかりすべきだった
  • 面接対策をほとんどしなかった(愚行その2)

です。

心配しなくて良かったこと

僕の就活の概観

4月〜5月

ほぼ何もせず。

6月〜7月

インターン申込をした。なんかようわからんが、とりあえず研究室の先輩が金融系専門職である「クオンツ」になると聞いたので、興味を持ってその系統のものに申し込んだ。また、以前から存在を知っていた「アクチュアリー」のものも受けた。ただ、今考えるといろんな業界・職種のものを受けるべきだった、、、

受けた企業は

と、めちゃくちゃ申し込んだ。これは研究室の同期に、インターン通過率は10%くらいという噂を聞いて乱れ打ちした結果ほとんど通過してしまったからである。インターン通過して辞退すると、本選考でネガティブな影響がありそうな気がしたのでほとんど実際に参加した。Dロイトのデータサイエンス系(Dロイトアナリティクス)にも通過したが、青いメガバンと日程が被っていたので辞退した(コンサルよりも金融に興味があった)。結局金融系が合わないと判断したので、今は割と後悔している。

8月〜9月上旬

上記のインターンに参加した。インターンの詳細な内容は書かけないので、感想だけ。

第○生命(データサイエンス・クオンツ

結構良かった。課題やプログラムがうまく組まれていて、内容や難易度がちょうど良いだけでなく、自然と他の学生や社員との交流もできるように設計されていた。実務や社風についてイメージが湧いたし、充実していたと感じた。社員さんは率直な人が多く、取り繕っていない感じで好印象。

青いメガバン(データサイエンス・クオンツ

そこそこ良かった。講義が結構多かった印象。ガチ目の課題にガリガリ取り組みたいという人は楽しいと思う。社員さんがかなりゆるかったり、年収の話もぶっちゃけたりしてかなり印象に残った。このゆるさを気に入って、みずほ銀行は本選考も受けた。

N村證券(リサーチ部クオンツコース)

ある意味で、一番行って良かったインターンであった。絶対にこの企業には行くべきではないと判断できたからである。証券会社っぽい課題で面白く、チューターをしてくれた社員さんも熱心であって(体育会系の傾向あり)良かったが、最終日のお偉いさんへの成果発表が個人的にかなりしんどかった。かなりピリピリした雰囲気で、お豆腐メンタルな僕としてはお腹が痛くなりそうだった。証券会社に入ろうという人は志望部署に関わらず自身のストレス耐性について考えた方がいいと思う。

日○生命(アクチュアリー

結構良かった。実はアクチュアリーはそこまで興味がなかったのでインターン初日までその存在を完全に忘れており、30分遅刻した時点で人事の人からかかってきた電話で思い出した。というか、その電話が来るまで寝ていたので、色々あって1.5時間くらい遅刻してしまった。課題などはあまり印象に残っていない。普通だったと思う。社員の雰囲気はかなり良さそうだと感じた。また、最終日のフィードバックがとてもよくて、正直ベースだった(ちゃんと悪いところを悪いといってくれた)のでかなり参考になった。

インターンの注意点

ちなみに僕はmacインターンに参加したが、選べるのであればwindowsの方がおすすめである。インターンexcelを使う機会があったが、1日に数回フリーズ&データ飛んだりして講義や課題に重大な支障がでた。普段MSOfficeは使わず、インターンのためにインストールしていたので予見できなかった。

インターンの感想

金融系専門職(クオンツアクチュアリー)にはあまり興味が湧かないと思った。これまでかなり期待していたので、正直がっかりしてこれ以降数ヶ月就活のモチベーションがほぼ0になる。ただメーカーのインターンも受けてみようと思った。ここで得た教訓は、業界を絞りすぎてはいけないということである。

某企業インターン

実は、上記企業以外にも1社だけインターンの選考を受けた。ただし、これは非公開のインターンで個人の特定を避けるために詳細は書かない(公開するなとは言われていないが一応)。研究室の先輩経由で勧誘を受け、インターンに参加した。実はこの企業に就職予定である。このように研究室経由で就活アドを取れる場合があるので、B4以下の人はOBの就職先を研究室選びの参考にしても良いかもしれない。

少し飛んで、11月

S○NYのインターンに申し込んだ。S○NYはインターンの募集をかなり細分化していて、数十〜百くらいのテーマの中から選ぶことになる。当時はあまり考えたり調べたりせず、受かればいっかーくらいの気持ちでテーマを選定、応募した。ただし、これは後に結構後悔することになる。

S○NYは就活人気上位なので、ダメ元で応募したつもりだったがなぜか受かる。ただし、第二志望の半導体部門であった。

また少し飛んで、2月

2週間のS○NYの職場密着型インターンに参加。これがかなり良かった。他のインターンと違ったのは、取り組んだ課題がお膳立てされたお勉強課題ではなく、実際に社内で取り組みたいと考えている内容であった点である。大袈裟にいうとR&Dみたいなことができてとても楽しかった。社員さんの雰囲気も自身に合いそうだと感じた。ここでS○NYが志望度断トツになる。

3月くらい

S○NYから電話が来て、インターンで受けた業種なら本選考で最終面接まで選考をスキップして応募できるがどうするかと言われた。ここで僕は初めて知ったのだが、S○NYはインターンの募集テーマと本選考の募集枠がほぼ対応しているらしい。だからインターンの優遇はそのテーマに対応した本選考の募集でしか受けられない。これを知って、インターンのテーマを適当に選んだことを後悔した。

しかし、まあインターン楽しかったし、いいかと思ってその枠に本選考応募。しかし結果は落選。当時はかなりショックで1.2週間くらい不眠気味になったが、これは後で考えると、初めての面接で全く対策ができていなかったので当然であった。

そのちょっとあと

第一志望のS○NYに落ちてしまったので、(大分志望度が下がるが)第二志望の某企業に応募。十分な準備をした後、面接を受けて内々定獲得。納得はしていないがもう就活したくないので内々定を承諾、就活終了。

自己分析について

就活中は、自己分析して志望動機とか面接に活かそう的な話は何度も聞いていたが、「自己分析(笑)」とか思って適当に乗り切ってしまった。が、バカにせず自己分析しておくべきだった。上には書いていないが、実は某企業以外から内々定をもらう前にも内々定を複数もらっていて、どこを受諾するかかなり迷った。就職先を決めるには評価項目が複数(雰囲気・業務内容・年収・勤務地・etc)あり、内定取得先に多目的最適化でいうところのパレート最適解が複数あることの方が多い。これを自分は完全に見落としていて、内定を取るのが難しいのであって、そこから選ぶのは簡単だと思っていた。しかし実際は逆で、内定は頑張れば取れるがそのうちから一つを選ぶのがとても難しかった。結局一番簡単なのはそれぞれの評価項目を定量化して、その重み付線形和を最大化する企業を選ぶというところだろう。この重みを設定するときに結局自己分析をするハメになる。

ガクチカについて

ちなみに自分のガクチカは塾のアルバイトという差別化要素のかけらもないものだったが、全く問題なかった。複数の会社の人事の人が言ってたが、「その取り組みにはどのような課題があって」、「それに対してどう考え」、「どのように行動したか」、「そしてそれはなぜか」をうまく捻り出していい感じに取り繕えばいいと思う。

ガクチカの「盛り」については、したければした方が良いと個人的に思う。盛らなくても十分なガクチカならそのままでいいし、心配ならバレない程度に盛るのも手。深掘られてボロが出ないようちゃんと準備できるのであればめちゃめちゃ盛り倒したり、完全に捏造しても良いと思う。人づてに聞いた戦略の中では、すごいガクチカ持っている友達のガクチカをパクらせてもらうのが一番良さそう。自分は少し盛ったり、複数の良いエピソードをガッチャンコして深掘りにも耐えられる架空のエピソードを作り出したりした。

内定者同士の懇談会に参加し短時の雑談の中でも出たが、やっぱりみんな盛ってるらしい。

もう一度やり直せるなら

反省点の繰り返しだが、次を意識するべき。

  • 興味のありそうな業界を無理やり複数捻り出して、その最大手の夏インターンに応募する。冬・春インターンで興味のわいた業界の会社を複数受ける
  • 研究をしておく。理系就活は研究のことを結構聞かれる。しっかり研究もしないと就活にも響く。
  • 自己分析をしておく。
  • 面接対策はしっかりする。理系だからと言い訳せずに、研究のことだけじゃなく自分の長所短所みたいな典型的な質問の対策もしておく(というかそれが普通で、対策していない僕がアホだった)。